びわ湖の快適・安全な走り方 『自転車もこれからは左側通行!?』 - 昨年末、改正道路交通法が施行されました -

「びわこじてんしゃ 2014春 創刊号」より

 tsuukouka 昨年12月、「自転車の路側帯での左側通行が義務化されました」というニュースがあったことを覚えていますか? 「自転車もこれからは左側通行」とも言われましたが、ちょっと待ってください。「これからは」ではなくて、自転車はずーっと前から法律で「車道の左側を走る」と決まっています。歩道を通っていいのは、青字に歩行者と自転車の絵が描かれた丸い「歩道自転車通行可」の標識があるところだけ。さらに歩行者がいたらすぐに停まれるように「徐行」しなければなりません。ベルをジリン!ジリン!と鳴らして、歩いている人を押しのけるなんてもってのほか。歩道は歩行者優先。自転車はあくまで「通らせてもらっている」のです。

bicycle2 さて、話は戻って、そもそも「路側帯」って何なのか? 路側帯とは歩道がない道で車道の端に引かれた白線の外側、歩道の代わりに使われる部分。自転車は歩行者のジャマにならない限り通っていいことになっています。これまでは、左右どちらを通ってもよかったのですが、考えてみてください。右側走行の場合、歩行者や、停まっている車を避けて白線を越えたら、真っ正面から車が突っ込んでくる!

 危ない危ない。これまで左側通行と定められていなかったのが不思議なくらいです。歩道は今でもどちら向きに通ってもいいのですが、右側だと歩道が無くなったときや交差点でやはり反対向きに走ることになって危ないです。ですから、車道や路側帯では当然のこと、安全のために歩道を行かなければならないときもできるだけ左側を通りましょう。もちろん歩行者最優先で!

(副会長 藤本芳一)