- 「びわこじてんしゃ」より
輪の国スタッフおすすめお立ち寄り情報 Vol.2びわ湖の河川と歴史・文化を楽しむ
「びわこじてんしゃ 2014 夏 Vol.2」より
びわ湖は日本最大の湖(淡海)です。野山に降った雨は約460本の河川を通して、びわ湖に流れ込みます(唯一、瀬田川だけが外へと流れ出る河川です)。大きな河川としては「瀬田川」「野洲川」「日野川」「愛知川」「犬上川」「姉川」「安曇川」など河川が近づくと上り坂になり、急に走りが辛くなったりしますが、同時に、教科書等で読んだ史跡に偶然出くわし、思い掛けず感動したりすることがよくあります。こうした歴史・文化を見つけながら走ってみると、ビワイチのもう一つの楽しみ方ができると思います。
(山本一男)
姉川
湖北地域でびわ湖へそそぐ代表的な川。戦国時代、この川を挟んで浅井・朝倉軍と織田・徳川軍が壮絶な戦いを繰り広げました。血原(ちはら)、血川橋(ちかわばし)という地名が、当時の惨状を伝えています。近くには姉川古戦場碑が立ち、上坂神社に合祀されている流岡神社は、織田信長が勝利祈願をしたとの社伝があります。
安曇川
湖西地方でびわ湖へそそぐ代表的な川が安曇川。第26代継体天皇は近江の高島で産まれたと「日本書記」は記しています。高島市安曇川町周辺は、継体天皇にまつわる伝承が多く残るだけでなく、古代のロマンを感じさせる「神代文字の石」「秀真伝(ほつまつたえ)」といった伝承なども残ります。近くには継体天皇と関わりのある三重生(みおう)神社と水尾(みお)神社があります。
瀬田川
瀬田川はびわ湖の水が流れ出る唯一の川。その川に架かる瀬田唐橋は、古くから交通・軍事の要所として知られ、壬申の乱・寿永の乱・承久の乱などの戦場となりました。「唐橋を制するものは天下を制する」と言われてきた日本三名橋・三古橋の一つ。近くには日本武尊命(やまとたけるのみこと)を祀る近江国一之宮・建部大社があります。
野洲川
びわ湖にそそぐ川の中で最大。近くには近江富士と呼ばれる三上山が美しい姿を現します。この山を七巻半した「大ムカデ」を武将の俵藤太が弓矢で退治したという伝説が残ります。麓には三上山をご神体とする御上神社があります。