輪の国なう! 「しまなみ海道」見聞記

「びわこじてんしゃ 2014 秋 Vol.3」より

輪の国では、毎月第一金曜日夜に南草津にメンバーが集まってワイワイと交流しながら、各事業を進めています。「輪の国なう」では、そういったわたしたちの旬な動きをちょっと紹介します。

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 輪の国びわ湖推進協議会では、去る2014年3月「自転車観光推進地域交流フォーラム」を開催しました。このフォーラムにおいて、しまなみ海道の様子を宇都宮一成さんから講演いただき、サイクリストへのおもてなしの重要性を再認識させられました。協議会の運営委員メンバーで、実際に走ってみたいという気運が高まり、この夏、サイクルツーリズムの先進地しまなみ海道を実走してきました。 

 愛媛県今治駅を出発すると、道路の左端には、推奨コースをしめす「ブルーライン」が広島県尾道に向けてひかれています。このブルーラインを道しるべに、交通量の少ない道を快走し、坂道を上って橋を渡り、今治から2つ目の島、伯方島で昼食休憩しました。

 その後、ブルーラインからはずれて、しまなみ海道のなかでも一番大きな島である大三島を反時計回りに半周し、大山祇神社でお参りをすませ、民宿の紺玉さんに到着しました。民宿ならではの家庭的な雰囲気のなかで、夕食には海の幸を山盛りに頂き、グルメなメンバーの胃袋を幸せで満たしました。

 翌朝の出発時には、空気入れを借り、大量の柑橘類をお土産にいただきました。

 しまなみ海道各所には「サイクルオアシス」があり、水をもらうだけの立寄りであっても、笑顔で対応してくれて嬉しかったです。最後は尾道でお好み焼きを平らげ、ONOMICHI U2を見学して解散しました。

 今回私は、タンデム自転車でしまなみ海道を走行したため、多くのサイクリストの注目をあび、話しかけてもらったりと、いつも以上にしまなみ海道を楽しむことができました。おそらく、びわ湖もタンデム自転車で走れたら、もっと楽しいはずです。

 こうした、しまなみ海道のサイクリストへのおもてなしの文化にふれ、雄大でおおらかな瀬戸内海の絶景を胸に、そして、たくさんの柑橘類と海の幸を胃袋に、私たちはびわ湖への帰路に着きました。

(伊藤真紀)