- 「びわこじてんしゃ」より
輪の国なう! 輪学「サイクルツーリズムシンポジウム」で交流の輪
「びわこじてんしゃ 2015 夏 Vol.5」より
輪の国では、毎月第四水曜夜に南草津にメンバーが集まってワイワイと交流しながら、各事業を進めています。「輪の国なう」では、そういったわたしたちの旬な動きをちょっと紹介します。
輪の国では、滋賀県での自転車の活用をもっと進めていくため、公開で自転車に関する勉強会や講演会を開催しています。
平成27年1月、滋賀県長浜市で開催した「地域の魅力発信〜サイクルツーリズムにおけるガイドの役割〜」には、関西を中心に、遠くは岩手県、富山県や愛媛県などから自転車に関係する方、観光に携わる方、地域づくりを進める方など約60名にお集まりいただきました。
まずは、株式会社美ら地球(ちゅらぼし)代表取締役の山田拓さんから「『飛騨里山サイクリング』におけるサイクルツーリズム」について。サイクリングのほか、飛騨里山で取り組まれているさまざまなプログラムガイドにおけるポイントなどについてお話をいただきました。
印象に残ったのは、ツアーによって生まれた四つのHAPPY。「旅人のHAPPY」「地元企業のHAPPY」「住民のHAPPY」「ワカモノのHAPPY」。持続可能な事業を展開していく上で、とても大切なポイントをわかりやすく話され、納得の1時間でした。
次に、各地域でサイクルツーリズムに取り組まれている方々からの話題提供です。米原市の「マイクリングプロジェクト」や長浜市の「KOKOKU」、彦根市で活動する「五環生活」の活動、遠くは今治市から「しまなみ海道」の紹介など、それぞれ熱意がつたわるプレゼンでした。
最後に、山田拓さんと輪の国メンバーでパネルトークを展開。参加者からの質問カードもまじえ、「ガイドはどうやって育成しているの」「事業としてペイしているの」など、かなりつっこんだ質問にも、一つずつ丁寧に答えていただきました。
山田さんの「ターゲットは、来てほしい層ではなく、自分たちが提供できるサービスを「良い」と感じてくれる人」の言葉に会場では多くの人がうなずく姿がみられました。
これからも、自転車でつながる輪を広げるため、こういった機会を定期的にもちたいと考えています。
(副会長 稲永明子)