びわ湖の快適・安全な走り方 あなたの自転車は点検できていますか?

「びわこじてんしゃ 2017 春 Vol.9」より

 今回は安全にスポーツ自転車を楽しむために最低限、自分でやったほうが良い乗車前点検をお伝えします。ショップで購入した時に説明を受けたという人も多いかと思いますが、復習のつもりで読んでいただきたいと思います。

■ タイヤの空気圧

 まずは一番基本的なタイヤの空気圧です。タイヤにはそれぞれ適正空気圧というものが設定されています。適正空気圧については、タイヤの側面に「◯◯ bar」とか「◯◯ psi」という数字の表記が必ずあるはずです。ご自身の自転車にあった空気圧に調整しましょう。
 空気圧不足はパンクのリスクが大きくなります。

■ ブレーキの点検

 変速がうまく出来なくても事故につながることは少ないですが、ブレーキが利かないと事故に直結します。走り出す前には必ずブレーキのチェックをしましょう。
 左右のブレーキレバーを握って、強く前後に揺すって車輪がしっかり停まることを確認してください。同時に各部の緩みのチェックにもなります。

■ ネジ緩みのチェック

 自転車には、多くのネジが使われています。緩んでいると危険です。すべてのネジの締め具合を確認するのがベストですが、今回は簡易的に見る方法をご紹介します。前後の車輪をそれぞれ10cmくらいの高さから落としてみてください。どこかに緩みがあると、いつもと違う音がするはずです。毎回、走り出す前にチェックしましょう。

■ 車輪の歪み

 車輪の歪みは、そのままで走っているとどんどん大きくなってしまいます。大きく歪んでしまうと修理不可となってしまうこともあるので、早めの発見が重要です。
 前・後輪をそれぞれ少し持ち上げて、軽く手で回してみて、まっすぐ回っているか目視で確認しましょう。もし歪みがあった場合には、乗らずにショップで修理してもらってください。

(新野恭平)

 他にもチェーンの注油や変速の調整など、チェックしたほうが良い項目はありますが、安全のために最低限、上記4点の乗車前点検を行いましょう。

※ビワイチに出発する前は、自転車店で整備してもらうと安心できます。