輪の国スタッフおすすめお立ち寄りスポット 「びわ湖の素・米原 日本遺産と水源の旅」 清らかな日本に出会うサイクリングはいかが?

「びわこじてんしゃ 2018 秋 Vol.12」より

伊吹山と三島池写真
逆さ伊吹が見られる三島池は、
日本遺産認定のスポット

 米原からはじまる自転車旅の中で、ビワイチや近江鉄道サイクルトレインの風情ある自転車旅のほかに、もう一つ見逃せないコースがある。それは、国土交通省主催「水の里の旅コンテスト2017」で最優秀賞を受賞した米原市内の水辺を巡るルートだ。米原市は、びわ湖の貴重な水源を有するまちとして「びわ湖の素・米原」をキャッチフレーズに、水源や豊かな自然を楽しむ旅の提案をしている。 

 米原駅サイクルステーションをスタートし、旧街道の中山道をたどっていくと、マイナスイオンに包まれた癒しの空間が広がる。霊仙山から湧き出る水は美しく、そこには絶滅危惧種のハリヨが生息し、地蔵川の水辺には、水面に咲く花・梅花藻を楽しむことができる。ここは、「平成の名水百選 №1」に選ばれたスポットでもある。 

 ホタルで有名な天野川を横目に進むと、雄大な伊吹山を背景にした廃線敷・伊吹せんろみちに到着する。ここがなんとも味わい深い。そして、道の駅・伊吹の里へと続く道は、最大のクライマックスとなる。目前に迫る伊吹山は圧巻!(本来なら、ここからが奥伊吹の水源地へと続く1泊2日のルートとなるが、今回は日帰りコースをご紹介)

 道の駅で昼食を済ませ折り返すと、姉川の出雲井から続く分水、地域に伝わる豊年太鼓踊りなど、水を求めて争った歴史や文化、水の大切さを感じることができる。逆さ伊吹が見られる農業用水のため池・三島池、2万年前の姿を残す山室湿原伊吹山と新幹線が交差する絶景ポイントも見ごたえ抜群。何より、田園風景の中を走る風が心地いい。そして、七夕伝説が残る天野川を経由して、夕日が美しい母なるびわ湖へ……。 
 
 このルートを旅すると、山から、川、湖へと、上流と下流のつながりを肌で感じることができ、「清らな日本の姿」に出会うことができる。

(マイクリング・プロジェクト 横田勝也) 


水の里の旅コンテスト2017最優秀賞受賞ルート↓
国土交通省ウェブサイト http://mizunosato-ouen.jp/tabi/awarded/#2017