ビワイチ コミュニティ 桜の絶景と激坂とビワイチを同時に楽しむ!

「びわこじてんしゃ 2018 秋 Vol.12」より

毎日変わるびわ湖の桜を心ゆくまで堪能できるのは自転車ならでは。今から春のサイクリングの予定を立てよう! 
紅葉の頃は赤や黄色に染まる桜並木もお値打ちです。

●快晴の週末を心待ちに

海津大崎写真 滋賀で長く自転車に乗っていると、何度もビワイチをやるのでだんだん飽きてくる人は多いと思います。私もその一人なんですが、天気予報とにらめっこしつつ走る日を待ち遠しく感じる季節があります。それは花見の季節です。目的地は滋賀県が誇る桜の名勝地である海津大崎。私の住む野洲からだとここに行くにはほぼほぼびわ湖を半周することになるので、必然的にビワイチになるんです。週末と満開の桜と好天が重ならないとできないサイクリングなんで、桜が開花しだしたら、祈るような気持ちで週末の快晴を祈り、満開と快晴が続こうものなら土日2日間続けてビワイチなんてことも。

●隠れた見どころを湖西で愉しむ

湖西写真 ビワイチというとびわ湖側を走れるということで時計の反対回りで走る方が多いようですが、私は時計周り推しです。まだ朝の早い時間帯に蓬莱から比良辺りにかけて湖岸の別荘地を通る細道を走ります。朝の澄んだ空気の中で湖面を朝日がきらきらと反射し、新緑美しい比良山渓を左目に見ながらのんびり走るのはホントに気持ちがいいです。北小松からは幹線道路に合流し、白髭神社の湖中の鳥居を過ぎたところで再び幹線道路を離れ近江高島市街を通り、再び湖岸(県道304号)に出ます。実はここからマキノまでが隠れた桜の名所で旧風車村(ステージクス高島)のあたりの街道沿いは数百本の桜並木が楽しめるんです。

●激坂の疲れも吹き飛ぶ景色

奥琵琶湖パークウェイ写真 桜並木が終わったらマキノの旧道を進み、いよいよ海津です。この時期は一方通行になり、車は渋滞に巻き込まれて停めることもままならず、かといって歩くには距離が長すぎる。したがって海津大崎を堪能するには自転車が最高なんですよ。何物にも代えがたいですね。風がひと吹きすると桜吹雪が舞い飛び、散り、花びらの絨毯を敷き詰めた何千本という桜のトンネルの中を風とともに走る爽快感は、わざわざ100km以上の道を走ってやってくる価値が十分にあります。
 そのまま奥琵琶湖パークウェイの方へ向かいますが、入口に着いたら、私は登り口にあるお店で「かぐや餅」を必ずいただきます。素朴な草もちなんですが、パークウェイ開設時に何か目玉になるものをということで始めたのだと、店の看板おばあちゃんから伺いました。パークウェイは実は激坂なんですが、ここも桜並木がきれいで苦しさも忘れるほどです。桜並木越しにびわ湖を見下ろす光景は実はあまり余所では見られません。パークウェイは奥の方が一方通行になるので、ビワイチにここを組み入れるならば時計周りがいいのはこのためです。
 絶景の桜とビワイチと激坂を同時に楽しめるサイクリングは、私の欠かせない春の恒例行事となりました。

(野洲市 近川 修)

 

<体験者の声>

●1年前より走りやすくなっていました!

 お盆休みに6度目となるビワイチに挑戦しました。前回走ったのがちょうど1年前の8月14日なのですが、この間に、ビワイチの方のために路肩が広くなっているところや、路面の青い矢印がかなり増えているように感じ、協議会の方々の努力が身にしみて感じられました。6回目の私でもこの路面の矢印は心強く安心して走れました。
 現在、ビワイチ走りたいけど道がわからない、迷ったら……と躊躇している方、安心してそのペダルを漕ぎだしてください!

(投稿:鈴木裕文さん)