- 「びわこじてんしゃ」より
びわ湖の快適・安全な走り方 道の端には危険がいっぱい
「びわこじてんしゃ 2019 春 Vol.13」より
自転車は法律では道路の白線の内側、車と同じ車線の左端を走るように決められています。でも、車がある程度以上通る道だと白線の外側を走るしかないことが多いでしょう。
道の端にはたいていコンクリート製の溝があり、そこにはいろいろな危険があります。まず、アスファルトとコンクリートの境目に段差があることがあります。車を避けてL溝の上に逃げるときや、溝の上からアスファルトの部分に戻るときに段差にタイヤを取られて転倒! ということがないように、できるだけ境目に対して角度を付けて越えるようにしましょう(図1)。
また、溝の途中にあるグレーチング(鉄製の溝の蓋・写真)も危険です。グレーチングのスリットが自転車の走る方向と同じことが多いので、タイヤの細いロードバイクだとタイヤを取られてしまいます。せめてスリットを横向きにしてほしいものです。グレーチングが溝の中にはまり込んで凹んでいることもありますし、雨が降って濡れると滑りやすくなります。写真をよく見るとわかるように、グレーチングの縦方向の鉄板は蓋の厚みと同じだけの幅があるのに対して、横方向は蓋の上の方だけにしかありません。たまに、蓋が裏返しにはまっている事があって、そうすると縦に長ーいスリットになってしまいます。タイヤがすっぽりはまり込んで、前輪を中心に前転して顔から道路に突っ込む!(>_<) ということになりかねません。グレーチングはできるだけ避けて、避けきれないときはスピードを落とし、グレーチングの上ではハンドルを切ったり、ブレーキを掛けたりせず、スリットに対して斜めにならないようにして越えましょう。
溝のコンクリートの部分を狭め、グレーチングを無くして自転車が走る場所を広げる手段として、ライン導水ブロックというのがあります(図2)。こういうものを使った道がもっと増えてほしいですね。
(藤本 芳一)