輪の国スタッフおすすめお立ち寄りスポット 伊吹水巡り 〜水の里の旅 サイクリングツアー 〜

「びわこじてんしゃ 2019 春 Vol.13」より

伊吹山イラスト
伊吹山

 2017年、国土交通省の「“水のめぐみ”水の里の旅コンテスト2017」で最優秀賞を受賞した滋賀県米原市の水を活かしたモデルツアーコース。
 その中から、米原駅でレンタサイクルをされている五環生活主催の『伊吹水巡り~水の里の旅サイクリングツアー」に参加、走ってきました。
 新幹線直結というベストポジションにある米原駅サイクルステーション。クロスバイクをレンタルし、準備運動をしっかりしてから「いざ出発」です。

醒井宿イラスト
醒井宿

 まずは、びわ湖の源流をたどる雲仙山が育む美しい清流を求めて、五街道のひとつで今も街道の面影を残す中山道の宿場町・醒井宿(さめがいじゅく)をめざします。米原宿から激坂(自転車を押して歩きました)を越え、番場の宿はずれから、久禮(くれい)の一里塚を過ぎ、国道8号線を横手に旧道を進みます。
 途中、コースを外れて川沿いの未舗装の道を自転車を押しながら……「どこに行くの?」と思っていると、用水路から水を等分に分ける分水箇所へ。農地が広がる一帯では、水をいかに等しく分けるのかということは重要な問題。先人の知恵の一端を垣間見ることができました。さすがのコース選択。ウォークと違ってサイクリングでは寄り道も気になりません。
 日本遺産に選ばれ、平成の水百選「居醒(いざめ)の清水」がある醒井宿は、梅花藻(ばいかも)の咲く季節ではありませんでしたが、地蔵川がつくりだす風景は一見に価します。

柏原宿イラスト
柏原宿

 醒井宿を出発し、滋賀県(近江)最後の宿場となる柏原へ。もぐさで有名な宿場の食事処で「やいとうどん」の昼食後、併設する柏原宿歴史館で地域の歴史についても学ばせていただきました。

 ここから街道をさらに東へ。岐阜との県境、寝物語の里ではお約束の県境をまたいだ記念撮影をパチリ。昔の旅人気分を味わいます。

福助イラスト 折り返し地点からは同じ道をたどらず、街道から一転、田畑の真ん中を突っ切って走ります。「ここが絶景ポイント」と面前にそびえる伊吹山を見ながらしばし休憩。街道を走っている時には見えなかった、滋賀らしい雄大な景色にひたることができました。

 帰り道に寄った醒井宿(さめがいじゅく)では、おまちかねのおやつタイム。名物の六方焼を美味しくいただきました。

寝物語の里写真

 街道と、水と、風景と、色々な魅力を堪能できたサイクリング。ガイドつきツアーだからこその楽しいサイクリングでした。

(稲永 明子)