輪の国なう! 2019 輪の国びわ湖は10周年を迎えます!

「びわこじてんしゃ 2019 秋 Vol.14」より

輪の国では、毎月第3火曜夜に守山でメンバーが集まってワイワイと交流しながら、各事業を進めています。「輪の国なう」では、そういったわたしたちの旬な動きをちょっと紹介します。 輪の国では、滋賀県での自転車の活用をもっと進めていくため、公開で自転車に関する勉強会や講演会を開催しています。

 

 輪の国びわ湖の設立は2009年の10月。早いもので今秋で10周年を迎えます。10年前、びわ湖一周サイクリング(ビワイチ)は、サイクリストの間ではよく知られていたものの、世間一般ではどちらかというとマニアックなものと思われがちでした。それが、ロードバイクなどスポーツバイクのブームでビワイチに挑戦する人がどんどん増え、4年ほど前から滋賀県自体がビワイチの環境整備とPRに力を入れるようになりました。ビワイチする人はさらに増加し、昨年はついに年間10万人を突破しました。

 自転車を使った観光、サイクルツーリズムは、地域を元気にしていく手段、そして住みよい地域を作っていく手段として注目され、日本全国でサイクルツーリズムを進める地域が、今どんどん増えています。輪の国びわ湖では、10周年記念企画として、これまでの活動の経験と、しまなみ海道など先進地域を調査した結果をまとめて、サイクルツーリズムを地域で進めるためのノウハウをまとめた本を制作中で、この10月に出版予定です。自分たちの地域にサイクリストに来てもらうには、さらにもっと多くの人に自転車での観光を楽しんでもらうには、そして、それを住みよい地域づくりにつなげていくにはどうすればいいのか? ぜひ本を購入して読んでみてください。この本の内容をテーマにしたサイクルツーリズムシンポジウムも12月頃に開催予定です。

 とはいえ、ビワイチする人は増えたものの、日常生活で自転車を使う人が増えたか、自転車が使いやすい環境が整ってきたかというとまだまだです。輪の国が取り組まければならないことは多いのです。

 滋賀県内では今、各地域で自転車を活かした地域づくりを進めようという人たちが次々と現れています。そんな人たちをつないで、さらに大きな活動に発展させていきたい、通勤など日常生活でも自転車を使う人をもっと増やしていきたいと、活動の範囲を拡げていく予定です。一緒に活動する仲間を募集しています。今後ともご支援よろしくお願いします。

(会長 藤本芳一)