輪の国なう! 「サイクルツーリズムの進め方 ─自転車でつくる豊かな地域」出版、 そして記念シンポジウムを開催しました

「びわこじてんしゃ2020 春 Vol.15」より

輪の国では、毎月第3火曜夜に守山でメンバーが集まってワイワイと交流しながら、各事業を進めています。「輪の国なう」では、そういったわたしたちの旬な動きをちょっと紹介します。 輪の国では、滋賀県での自転車の活用をもっと進めていくため、公開で自転車に関する勉強会や講演会を開催しています。

 輪の国びわ湖は昨年10月で発足から10周年を迎えました。それに向けて制作を進めてきた本「サイクルツーリズムの進め方─自転車でつくる豊かな地域」を昨年10月に出版しました。

 今、地域活性化の手段として自転車を使った観光、サイクルツーリズムが注目を集めています。輪の国びわ湖はこれまで、滋賀県内の地域の方や県、市町の方と共にびわ湖一周サイクリング(ビワイチ)の推進を行ってきました。その過程で学んだこと、加えてしまなみ海道などの先進地の取材を元に、サイクルツーリズム推進のためのノウハウをまとめた本です。専門書なのでちょっと高いのですが、サイクリングコースの作り方から、観光振興だけでなく住みよい地域づくりにまで繋げて行く方法について、日本や世界の事例も含めてぎっしり情報が詰まっています。

 さらに、この本の取材でも最も印象的だった、愛媛県庁でのサイクルツーリズム推進の中心人物、坂本大蔵さんと、しまなみ海道で地域に根ざした取り組みを進め実績を上げてこられた、NPO法人シクロツーリズムしまなみの宇都宮一成さんをメインゲストにお招きし、出版記念のシンポジウム「サイクルツーリズムで豊かな地域をつくる─先進地に学ぶ4つの成功ポイント」を12月21日(土)、南草津で開催しました。

 坂本さん、宇都宮さんのお話に加えて、輪の国びわ湖会長の藤本の講演、そして滋賀県内の各地で活動されている方々から事例報告をいただきました。その後、トレイルバックスの仲間浩一さんのコーディネートで、ゲストのお二人+藤本のディスカッションを行いました。

 シンポジウムで最も印象に残ったことは、参加された方々の熱すぎる熱気でした。北海道から九州まで全国各地からご参加いただき、懇親会、そして二次会と話は尽きず盛り上がりました。こういった方々の力で、さらにサイクルツーリズムは盛り上がっていくだろう、そして、それを自転車の日常利用に拡げ、住みよい地域づくりに繋げて行くことがこれからの課題で、輪の国びわ湖の活動のポイントだと改めて確認できました。

(藤本 芳一)