びわ湖の快適・安全な走り方 もっと“ビワイチ”を 楽しむために

「びわこじてんしゃ2020 春 Vol.15」より

 ビワイチするならば、一泊二日以上の行程を組むと満足度が上がります。
 ホテル、旅館、民宿、最近ではライダーハウスやゲストハウスもびわ湖付近にはあります。
 一人でも仲間や家族とでも、普段と違う土地で過ごす夜の時間はとても貴重で思い出深いものとなるでしょう。

 地元の人と話す時間や仲間たちと話す時間、それらは掛け替えのない思い出となり、ビワイチを彩ってくれます。
 走るだけではなく見たものや食べたもの、体験したもの、過ごした時間が忘れられない思い出となるでしょう。
 疲れを癒す温泉やお風呂を満喫するためにも無理をしない行程でビワイチをする必要があります。
 全行程を等分にした位置に宿泊地が来るように旅程を組むと、どこかの日だけ頑張らないといけないということがありません。
 どこか1日だけ頑張ると思い出がそれだけに支配されてしまうのでお勧めできません。どの日にもお目当てを設置するとビワイチはもっと楽しくなります。

 最近はブームになっているキャンプをするのも良いでしょう。ビワイチルート上や北部・西部の山側にキャンプ場が点在しています。
 キャンプ道具を積んでのビワイチだとあまり無理をすることもできず、余裕のある行程が必須となります。
 びわ湖岸には景観保全のため街灯が少なく夜は真っ暗になります。また湖を山が取り囲んでいますので日照時間が平地よりも短いです。
 無理をして疲れた体で真っ暗の中での設営となると何も楽しくはなくなるので、日があるうちに設営して仲間や家族と移りゆく空を楽しんでください。
 最近は直火OKなキャンプ場が少なくなっていますので、使用されるキャンプ場のルールに則った利用をしてください。

 北部は冬になると積雪もあり、ビワイチをはじめアウトドアが厳しくなります。
 平均的な初雪は12月13日、終雪は3月22日なので、この期間を避けるのがお勧めです。
 せっかくの非日常を楽しむ旅行をより満足いくものとするためにも快適な季節を選んでください。
 楽しい夜を過ごすサイクリングをぜひ。

(田中将人)