ビワイチ コミュニティ 輪の国びわ湖10周年記念ビワイチ

「びわこじてんしゃ2020 春 Vol.15」より

 10年前、輪の国のメンバーは、私たちもやはり一度は「ビワイチ」しなければ…… ということで、1泊2日で北湖(琵琶湖大橋から北)を皆で走りました。
 そして元号が変わった令和元年は、輪の国びわ湖の10周年。「何かお祝いしたいね」と、記念ビワイチを計画しました。

 このメンバーがそろって走るのは実に10年ぶり。10月上旬に1泊2日で北湖一周を走ります。  米原駅サイクルステーションに9時集合。輪行してきた人、自走してきた人、部分参加もOKということで、まずは6人で出発し、びわ湖一周サイクリング認定証のチェックポイント、近江母の郷で最初のチェック、長浜港で次のチェックをして小休憩。続く湖北みずどりステーションでもチェックし、2度目の休憩をとりました。長浜市高月町西野で、江戸時代後期に治水のため山を掘り抜く大工事で造られた西野水道に寄り道。昔の人の苦労に思いを馳せながら歩いて暗いトンネルに入りましたが、水が溜まっていたので途中で引き返してきました。

 強風の中の午前のライドを終え、お昼は「とりやさい鍋」で有名なびわこ食堂で舌鼓を打ち、スタミナをつけました。賤ヶ岳のリフト乗り場へ少し立ち寄ってから、賤ヶ岳隧道への坂を登ります。トンネルを抜けた奥びわ湖の光景はいつ見ても最高! 記念撮影したら一気に坂を下り、続いてビワイチ一番の急坂、岩熊第二トンネル前を全員登り切りました。

 永原駅のチェックポイントで輪行の一人と合流。海津大崎への快走ルートを駆け抜け、マキノサニービーチにて休憩。さっきまで止んでいた風がまた強くなってきましたが、元気よく走ります。

 日暮れの迫る17時半、予定どおりに今津の丸茂旅館に到着しました。ここから合流の久しぶりのメンバーとともに、お値打ちの料理と旧交を温める会話に、一日の疲れも吹き飛ぶ大満足の夜でした。

 丸茂旅館は、当初からの輪の国びわ湖協賛ショップの一つ。あたたかく迎えてもらえる懐かしい古民家で、地のものを使ったお料理がおいしい。この夜は今津の生キクラゲづくしを堪能しました。ぜひリピートしたい宿です。10年の間に代替わりされたご主人の趣味か、ガンダムプラモデルのコレクションも見ものです。

 さて、2日目の走行距離は90キロ、今津から南下し、琵琶湖大橋を渡り米原に17時までに戻らないといけないから頑張らねば!

 予定どおり8時に出発し、最初の小休憩はびわ湖こどもの国。昨日よりかなり早い巡行速度24キロ/時ぐらいで走ってきた後、少しペースを落とし約1時間半で白鬚神社に到着しました。白鬚へ来る手前の右側の歩道に入るところで段差にタイヤを取られ転倒者が出ましたが、大事には至りませんでした。このあたりは車が多く道も悪く、やっぱり怖い。

 そこから快調に走り、志賀駅近くにて輪の国女子部の毎度の御用達、青木煮豆店に立寄ります。煮豆を挟んだボリュームたっぷりのどら焼きで栄養補給後、さくさくと道の駅琵琶湖大橋米プラザ着。昼食タイムが半端になりそうなので、ここでお弁当を購入し、湖東側へ渡ります。近江八幡の藤ケ崎龍神でお参りし、長命寺の下まで来ました。ここでランチ休憩にします。ここまででもう65キロ。あと25キロ、いい感じのペースです。

 彦根市に入り、石寺町近くの湖岸で一休み。長命寺から距離があったので少し疲れました。穏やかなびわ湖の眺めに癒され、ゆっくり過ごします。ここにはインスタ映えするベンチがあっておすすめです。

 彦根港チェックポイントで最後のクイズ回答を送信し、びわ湖一周認定証を申請。そして、16時13分、米原駅サイクルステーションにゴール! この仲間とまた走れて良かった!

 この間に、初心者だったメンバーもすっかり一人前のサイクリストに育ち、道路環境はずいぶんと走りやすくなっていて、10年の歳月を感じました。

 次の記念ビワイチは10年後? それとも5年後?  電車の中で楽しかった旅を皆でふりかえり、盛り上がりつつ帰りました。

(輪の国びわ湖女子部 冬美)