ビワイチコミュニティ
ナショナルサイクルルート「ビワイチ」指定1周年記念イベント

「びわこじてんしゃ2021 春 Vol.17」より

2020年11月、ビワイチがナショナルサイクルルートに指定されてから1周年を記念して、県主催で「ビワイチ記念イベント」が開催され、輪の国からもメンバーが参加しました。

 

 スタートは守山市の琵琶湖サイクリストの聖地碑。まずは全員で聖地碑の前で記念撮影。そこから5班にわかれ、それぞれサイクルガイドがペースメーカーとなって彦根港を目指します。

 途中、藤ヶ崎龍神で小休憩や記念撮影をし、初めの休憩地点・長命寺港へ。「たねや」のご協力でエイドステーションでは、なんとバームクーヘンとお茶が用意されていました。

 彦根港に到着すると、サイクルサポートステーションでビワイチを応援する平和堂から「がっつり」美味しいお弁当が用意されていました。からあげグランプリ スーパー惣菜部門2年連続最高金賞受賞の「生姜香る!! 鶏もも唐揚げ」が入ったサイクリストには嬉しいボリュームでした。

 彦根港から海津まではびわ湖を船で渡ります。自転車を船に乗せるサイクルージングは、普段でも予約すれば楽しむことができます。

 彦根~竹生島~マキノ港を結ぶオーミマリンの航路では、自転車をそのまま船に載せることができます。ゆったりとした湖上クルーズで琵琶湖の魅力を満喫しながら、楽々移動できます。

 彦根港から多景島、竹生島を湖上から眺望し、海津の港へ。湖畔沿いに並ぶ桜の木々を見ながら春の見事な風景を思い浮かべる。船から見るびわ湖の風景は特別です。

 海津の港からJRマキノ駅へ。ここからはサイクルトレイン。JR西日本のご協力で初めての試みです。

 いつもは苦労しながら自転車を分解して輪行バッグに入れて乗車するのですが、今回はそのままの状態でOK。スタッフがつり革を使って片側の座席に自転車を固定してくださいました。

 いよいよ走り出すと、いつもは湖西線には走らない電車だということで、どこから聞いたのか鉄道ファンが写真撮影。こちらも気分が浮き立ちました。車内からはびわ湖はもちろん、棚田が広がる風景など絶景が広がります。

 マキノ駅から堅田駅まではあっという間に過ぎました。堅田駅からはバスで出発地点のサイクリストの聖地碑の道路をはさんで向かいにあるマリオットホテルへ(走り足りない!と自走で琵琶湖大橋を渡ってゴールに向かう方々も)。ゴール地点では、ホテルのパティシエが手作りのスイーツで出迎えてくださいました。

 サイクリング、サイクルージング、サイクルトレイン。この組み合わせはここ「滋賀」だからこその贅沢な楽しみ方だと痛感、楽しく充実した時間を過ごすことができました。

(稲永 明子)

ナショナルサイクルルートとは

 ナショナルサイクルルート制度は、優れた観光資源を走行環境や休憩・宿泊機能、情報発信など様々な取組を連携させたサイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、地域の創生を図ることを目的としています。そのため、ソフト・ハード両面から一定の水準を満たすルートを国が指定することで、日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートとして国内外にPRを行い、サイクルツーリズムを強力に推進していくものです。
 ビワイチのほか、つくば霞ケ浦りんりんロードとしまなみ海道サイクリングロードの3本が指定されています。