しぶき氷って知ってますか?

こんにちは、ご無沙汰しております。えーおうみサイクリングツアーズのフナズシマルです。

今年はほんとに雪がよく降りますね。湖北方面はまだまだ積雪もあるのでビワイチも難しい状況が続いています。ただ滋賀県のスキー場(滋賀にはスキー場がいくつかあるんですよ)は今年は雪不足に悩まされることもなく嬉しい状況が続いているとのこと。まあ、世の中悪いことばかりではないですね。

そんな寒い季節の滋賀ですが、地域によって見える景色もかなり違ってきます。さきほどの雪なんて彦根あたりでは年末年始の積雪60cmとかだったのに、草津あたりはまったく雪のかけらもなかったり。全く雪のない守山のなぎさ公園からびわ湖の対岸を見れば、真っ白な比良山が聳える景色が見えて、インスタで「琵琶湖の向こうとこっちで異世界感あふれててウケる」ってバズってたり…。

 

草津あたりは雪は少ないのですが、この極寒の時期ならではの自然現象があるんです。

それは「しぶき氷」って言う現象です。

 

琵琶湖では比叡山や比良山の方面から大変強い風が対岸に吹き付け、それによって昔から船が転覆するなどの悲劇も生まれるくらいでした。比叡おろしや比良八荒と呼ばれて漁師や旅人から恐れられていたのです。今でもJR湖西線は強風でしょっちゅう運行停止になっております…。

そんな風が極寒のこの時期に対岸に吹き付けた結果、このような氷のアートが生まれるのです。

こんな形や、

こんなもの…

日が昇ると黄金の氷柱も。

 

これらが見れるのはなぜか、南湖の守山から草津の湖岸だけだったりします。(他地域もあるらしいですが、ここまで大きなものは草津の志那エリアあたりが多く発生します。風の向きの関係ですかね?)

しかも氷点下付近まで気温が下がるとっても寒い日に、比叡山からの強風が重なった時にだけ見れる現象なので、見れたらかなり貴重です。(この日もじっとしてたら手がかじかむくらいに寒い朝でした)

 

自転車に乗る機会が少なくなるこの時期。

ちょっと早起きしてとっても寒かったら、こんな景色を期待してもいいかも…。

 

文:え〜おうみサイクリングツアーズ ・一丸 剛(フナズシマル) @eomicycling

https://eomicycling.jp/