ビワイチコミュニティ
10歳の挑戦! 家族で走った二泊三日(京都市 前川 貴洋さん)

「びわこじてんしゃ2021 秋 Vol.18」より

  

1日目 雨上がりの奥びわ湖

 ぼくは、小5になる春休みに、家族で二泊三日の北湖一周にチャレンジしました。

 一日目は、米原で自転車を借りて10時ごろに出発しました。出発したときから雨が降り出しました。小雨でしたが、顔に突き刺さってくるような激しい雨に感じました。服もくつもどんどんビチャビチャになっていきました。それでも、がんばって、道の駅湖北みずどりステーションまで走りました。着替えてからお昼ごはんを食べると、少し元気がでてきました。天気予報では、午後から雨が上がることになっていたので、湖北野鳥センターでゆっくり野鳥の観察をしました。

 午後2時ごろ、本当に雨が上がったので、走り出しました。しばらく走ると、湖や山々に霧がかかって、とてもきれいな景色を見ることができました。賤ケ岳のトンネルまでののぼりで一生懸命にペダルをこぎました。トンネルを抜けると、またきれいな湖の景色を楽しめました。どんどん走って、海津大崎で休憩しました。すっかり晴れた青い空と咲きはじめた桜がとてもきれいでした。今夜泊まる近江今津の宿までもうひとがんばりだと励まされ、くたくただったけど、がんばりました。

 夕方5時過ぎに、近江今津の旅館丸茂に着いた時は、本当にホッとしました。宿では、デザートやおもちゃをサービスしてもらって、とてもうれしかったです。まだ濡れているくつを、ストーブで乾かしてもらって安心しました。夕食がとてもおいしくて、もりもり食べました。夜はぐっすり寝ました。

2日目 大変だったけど楽しみも

 翌朝は9時に出発しました。とても良い天気でしたが、風が強く、ちょっとしんどかったです。白鬚神社周辺の道路は、車が多く、まるで高速道路かと思うくらいすごいスピードで車が通り過ぎていくのがとても怖くて、ゆっくり白鬚神社を楽しむことができませんでした。とにかく、大型トラックの巻き起こす風で自転車ごと倒れないよう、泣きたい気持ちになりながら走りました。やっと車道を離れて、北小松駅に着いたので、魚がおいしいと評判のファミリーれすとらんひろせ寿し正でお昼ごはんにしました。北小松駅からは、車がほとんど通らない道が続き、走りやすかったです。志賀駅前のるぅたのパンをおやつに食べました。

 道の駅琵琶湖大橋米プラザで休憩後、いよいよ琵琶湖大橋を渡りました。下りのスピードが出て、おもしろかったです。藤ヶ崎龍神で休憩後、だいぶん日が暮れてきたので、かなりとばして、休暇村近江八幡まで急ぎました。ちょうど夕焼けがぼくの左側の湖面にいつまでもいつまでも輝いていて、本当にきれいでした。休暇村までの道はのぼりが多くて、くたくたに疲れました。夕方6時過ぎにやっと到着しました。

最終日はよゆうを残してゴール

 三日目は、10時に出発しました。時間によゆうがあったので、琵琶湖の浜で石投げをしました。ゆっくり走って、彦根のクラブハリエジュブリルタンへ向かい、おいしいパンのお昼ごはんを食べました。そこから米原駅までは思ったより近くて、午後1時半には着いて、自転車を返しました。

 初日いきなり雨でずぶぬれになったり、おしりが痛くなったり、しんどいこともあったけど、景色はきれいだし、人は親切だし、食べ物はおいしかったしで、いいことがいっぱいありました。また、違う季節にチャレンジしたいです。