SGN エコ交通研究会 第 5 回公開セミナー気候危機と人手不足の時代を三方よしの交通で乗り切ろう 持続可能な社会への事業者・行政・市民の挑戦

2024年7月23日(火)に開催したセミナーです。

滋賀県では運輸部門におけるCO2排出量のうち約91.7%を自動車が占める(2020 年度)。気候危機への対応で車からのCO2排出量を減らすことは事業者として必須の社会的責任である。また、人手不足の折に優秀な従業員を確保するためには、事業所への車以外でのアクセスを保証することも欠かせないが、利用の少なさから公共交通の便は年々悪化している。一方で、超高齢社会での医療費抑制が社会課題になる中、エコ通勤に取り組むことで構成員の心身の健康状態が改善することが知られてきた。事業や地域社会と地球環境の持続可能性を考える上で、社会全体として移動のあり方を問い直すことが求められている。
本セミナーでは、持続可能な交通(EST)を学び、企業における環境経営と健康経営を融合させた取組、エコ交通による具体的な健康効果、事業者が協力して公共交通を支える事例を押さえた上で、ディスカッションを行い、各々ができることを考える機会とする。

内容

●基調講演「環境にも地域社会にもやさしい交通を目指して」
  公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団 岡本英晃 氏

●活動報告「環境経営と健康経営の実践による効果」
  エコ交通研究会 牛谷健司(株式会社日立建機ティエラ)

●活動報告「自転車通勤による健康増進と医療費の削減」
  エコ交通研究会 松浦 是(NPO 法人自転車活用推進研究会)

●活動報告「大津市のバス環境から考える公共交通の役割」
  エコ交通研究会 畑中則宏(おおつ交通まちづくり推進会)

●活動報告「公共交通を利用した通勤への取組について」
  滋賀県交通戦略課 県東部地域公共交通支援室 室長 森原広将 氏

●ディスカッション「令和の社会課題にエコ交通で挑む」
  パネリスト:岡本英晃氏、牛谷健司、松浦是、畑中則宏、森原広将氏
  コーディネータ:輪の国びわ湖推進協議会 佐々木和之

共催

滋賀グリーン活動ネットワーク エコ交通研究会、輪の国びわ湖推進協議会

協力

人と環境にやさしい交通まちづくりプラットフォーム滋賀