輪の国なう!
サイクルツーリズムシンポジウム2023 「中山道から、旧街道自転車旅の振興を」開催しました

輪の国では、メンバーがワイワイと交流しながら、各事業を進めています。「輪の国なう」では、そういったわたしたちの旬な動きをちょっと紹介します。

 2023年12月16日(土)に、毎年恒例のサイクルツーリズムシンポジウムを開催しました。

 今回のテーマは、中山道です。全国各地にある旧街道は、宿場町の街並みなどが残り日本の歴史・文化が味わえる楽しい道です。さらにバイパスができて交通量が減り自転車で走りやすい道が多く、ウォーキングや自転車旅の人気コースとなっています。その中でも中山道は、外国人観光客にも人気のコースです。

 街道自転車旅をさらに盛り上げていこうと、日本各地でサイクルツーリズムに関わる方が集まって、2020年に旧街道自転車旅研究会を立ち上げ、これまで年一回ずつ、福井県小浜市(鯖街道)、静岡市(東海道)、長野県辰野町(塩の道)とシンポジウムを行い、今年度は、滋賀県恒例のサイクルツーリズムシンポジウムと一緒にして、米原市で開催しました。

 第 1部は、岐阜県中津川市を拠点にハイキングやサイクリングの通訳ガイドをされている浮洲和典さんから、中山道木曽路での観光振興とサイクリングコースとしての可能性について、次に昨年も講師をお願いした長野県辰野町の小口良平さんに初期中山道のツアーや長野県で進めている広域サイクルルートについてお話しいただきました。続いて、輪の国びわ湖の藤本より、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路と中山道との類似点、旧街道を全国のサイクリングルートネットワークに、という話題で締めくくらせていただきました。

 第2部では、滋賀でサイクルツーリズム推進の活動をされている方々からご報告いただき、第3部では、岐阜県美濃地域のサイクルツーリズムを立ち上げなど観光振興のお仕事をされている岐阜県庁の北村和弘さんから岐阜県の取り組みについてお話しいただいた後、第1部での講師を含めてディスカッションを行いました。サイクルツーリズムにとってのインバウンドの重要性、日本人と外国人の旅の違い、徒歩と自転車旅の違いと住み分けなどの話で大いに盛り上がりました。全般を通じて、かなり深く突っ込んだ話ができたのでは、と自負しています。

 今後も輪の国びわ湖では、サイクルツーリズムや自転車文化について学び、実践していける機会を作っていきますので、よろしくおねがいします。

(藤本 芳一)